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不器用な子供のものづくりへの憧憬

LibreOffice Advent Calendar 2013 nogajun さんより

昔、私が義務教育を受けていたとき、図工と技術・家庭は苦手科目でした。絵を描かせれば「これなに?」と尋ねられ、私の名札のついた植物はほぼ確実に枯れていきました。センスも器用さもなく、ものへの好奇心や愛情に欠ける子供でした。

長じてボタン付けや料理はするようになりましたが、これも好きでやっているわけではなく、必要に迫られかつもしかしたら男性の評価が上がるかもと馬鹿を拗らせた思惑からでした。言うまでもな結果は惨敗でした。

さらに長じて、たまたまオープンソースの人たちと知り合い、好奇心からイベントなどにも参加するようになりました。最初はどこか別の星の人のように感じていましたが、なにか強く惹かれるものがあり(中略) LibreOfficeのヘルプの翻訳修正など楽しくやっています。(注1)

不器用な子供が抱いていた、ものづくりへの切ないほどの憧憬が実現していく喜びとでも言うのでしょうか、静かに自分の中で感じ取っています。もしユーザーの義務としてやっていたら、とっくに逃げ出していたと思います。

私はコードが書けない=ソフトウェアつくりができないので、コミュニティを支える開発者(LibreOfficeを作っている人たちのこと。LibreOffice のようなソフトウェアは、多くの人がコードを書いてつくっています) が感じる喜びはよくわかりませんが、「ユーザーだけど開発者の手伝いしてみたよ」なんて実現できたら喜びも共有できるかもしれません。(注2)

喜びは、自分で見つけられます。例えば、LibreOfficeのユーザーであったら、これはただのツールではなく、つくるものである、と自分の見方をちょっと変えるところから始めます。工場見学とか農業体験などのような気持ちになって、ソフトウェアをつくるプロセスの中で、自分でできることを見出してやってみる、そういう参加が歓迎されるコミュニティなのですから、ものづくりに関われるこの特権は大いに享受したいものです。


どうぞよいクリスマスと新年を

LibreOffice Advent Calendar 2013 明日は nogajun です。よろしく!

注1.Just for Fun ですね
注2.一般ユーザーのソフトウェア開発への理解が進んだら、開発者さんも幸せになるんじゃないかなあ
注3.アンドロイド版開発途上です。そのうちスマホの画面で「このUI訳したの私」などと言えるようになるかもしれません。



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